設計については、わが国では初めてとなる公開設計競技方式(コンペ方式)が採用され、195の応募作品の中から、大谷幸夫氏の作品が最優秀作品に選定されました。
所在地 | 京都府京都市左京区岩倉大鷺町422番地 |
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構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造/一部鉄筋コンクリート造 |
規模 | 敷地面積:156,096m² 延床面積:51,171m² |
1期本館 |
地下1階・地上6階・塔屋2階 敷地面積:154,200m² 延床面積27,092m² 開館:昭和41年5月21日 設計:大谷 幸夫 家具:剣持勇デザイン研究所(一般家具・調度)、藤森健次設計事務所(傍聴席・大会議場代表団席) 美術:AAA(Association des Artistes pour l’Architecture)、篠田桃紅、菅井汲他 監理:近畿地方建設局 |
2期本館増築 |
地下1階・地上3階 延床面積:7,220m² 開館:昭和48年1月8日 設計:大谷 幸夫 家具:剣持勇デザイン研究所、石井幹子デザイン研究所他 監理:近畿地方建設局 |
イベントホール・ロッジ |
地下1階・地上3階 延床面積:8,608m² 開館:昭和60年4月2日 設計:大谷 幸夫・大谷研究室 監理:近畿地方建設局 |
アネックスホール |
地下1階・地上3階 延床面積:3,700m² 開館:平成10年4月1日 設計:大谷 幸夫・大谷研究室 監理:近畿地方建設局 |
ニューホール |
地下1階・地上2階 延床面積:4,428㎡ 開館:平成30年10月1日 設計:株式会社 日建設計 監理:近畿地方建設局 |
東京都生まれ。1932年東京高等工芸学校木材工芸科(現、千葉大学工学部)を卒業、同年、仙台の商工省工芸指導所で家具の研究と試作を開始、訪日中のドイツ人建築家ブルーノ・タウトと交流を持つ。1955年剣持勇デザイン研究所を設立、1958年ブリュッセル万国博覧会日本館で前川国男と共作(グランプリ受賞)、同年、香川県庁舎で丹下健三と共作する他、イサム・ノグチなど同時代の建築家との共同プロジェクトにも積極的に携わった。
近代インテリア・デザインの先駆者であり、柳宗理らと共に日本の伝統をジャパニーズモダンとして現代に再生させ、世界のデザイン界に日本的美学の揺るぎない地位を築いた功労者。